北朝鮮は10月に、韓国とつながる道路と鉄道を完全に遮断して防御用の構造物で要塞化する方針を示し、朝鮮半島の東側と西側で道路と鉄道の一部区間を爆破しました。

これに関連して韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が爆破した現場付近を撮影した新たな写真3枚を4日に公開しました。

写真からは、東側と西側の双方に全長120メートルを超える溝が掘られていることや、コンクリートの壁と、10メートル前後の高さの盛り土が確認されたと説明しています。

韓国軍の関係者は、10月15日の爆破のあと、300人から400人が作業にあたり、韓国側から戦車が入ってくるのを防ぐためだとの見方を示したうえで、「軍事的な効果はない」としています。

また、東側の現場を撮影した別の写真では、北朝鮮の国旗が盛り土の上に掲げられているのが確認できます。

こうした動きについて、韓国軍の関係者は「南北の遮断措置が完了したと見せつけるためではないか」と指摘していて、北朝鮮に対する警戒と監視を続けていくことにしています。

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