イスラエルでは10月下旬、ガザ地区などでパレスチナ難民の支援にあたるUNRWAのイスラエル国内での活動を禁止する法律が成立しました。

これを受けてイスラエル外務省は4日、UNRWAとの関係を定めた協定の破棄を国連に正式に通知したと明らかにしました。

UNRWAをめぐってイスラエル側は、2023年10月のイスラム組織ハマスによる奇襲攻撃にUNRWAの一部の職員が関与したなどとして、組織を解体して役割をほかの国連機関に移すべきだと主張してきました。

イスラエル側は今後、ガザ地区への人道支援を続けられるよう、国際的なパートナーと連携していくとしています。

イスラエル軍が攻撃を続けるガザ地区では少なくとも190万人が避難生活を送っていて、UNRWAは、人道支援物資の配布や医療サービスの提供などで重要な役割を担っています。

ただ、支援活動を続けるには、イスラエル側との調整が欠かせないため、今後、UNRWAの活動に大きな影響が出ることは避けられず、人道状況のさらなる悪化が懸念されています。

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