EUの外相にあたるボレル上級代表は9日、ウクライナの首都キーウを訪問し、ウクライナのシビハ外相と会談したあと、ともに記者会見を行いました。
この中でボレル上級代表は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐって、北朝鮮がロシアに部隊を派遣したことについて「ロシアと北朝鮮の軍事協力の強化は、この戦争が世界規模に拡大したことを示している」と述べ、危機感を示しました。
その上で「北朝鮮の戦争への参加は事実であり、北朝鮮に大きな圧力をかけないかぎり、北朝鮮の存在は拡大する一方だ」と述べ、各国が協力して北朝鮮への圧力を強化すべきだと訴えました。
アメリカ大統領選挙では、ウクライナ支援の継続に消極的とされるトランプ氏が勝利しましたが、ボレル上級代表は「EUのウクライナに対する支援はゆるぎないものだ」と述べ、ウクライナへの軍事支援を継続していく考えを強調しました。
ウクライナのメディアは9日、ボレル上級代表は支援の継続に積極的だとする記事を掲載し、EUへの期待の大きさを示した形です。
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