【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(11月9日の動き)

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EU上級代表「北朝鮮に大きな圧力を」

EUの外相にあたるボレル上級代表は9日、ウクライナの首都キーウを訪問し、ウクライナのシビハ外相と会談したあと、ともに記者会見を行いました。

この中でボレル上級代表は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐって、北朝鮮がロシアに部隊を派遣したことについて「ロシアと北朝鮮の軍事協力の強化は、この戦争が世界規模に拡大したことを示している」と述べ、危機感を示しました。

その上で「北朝鮮の戦争への参加は事実であり、北朝鮮に大きな圧力をかけないかぎり、北朝鮮の存在は拡大する一方だ」と述べ、各国が協力して北朝鮮への圧力を強化すべきだと訴えました。

アメリカ大統領選挙では、ウクライナ支援の継続に消極的とされるトランプ氏が勝利しましたが、ボレル上級代表は「EUのウクライナに対する支援はゆるぎないものだ」と述べ、ウクライナへの軍事支援を継続していく考えを強調しました。

ウクライナのメディアは9日、ボレル上級代表は支援の継続に積極的だとする記事を掲載し、EUへの期待の大きさを示した形です。

プーチン大統領 北朝鮮との条約 批准する法律に署名

ロシアのプーチン大統領はことし6月、北朝鮮を訪問してキム・ジョンウン(金正恩)総書記と包括的戦略パートナーシップ条約に署名し、これまでにロシアの議会下院と上院が条約を批准するための法案を可決していました。

そして、ロシア国営のタス通信などは9日、プーチン大統領が、条約を批准する法律に署名したと伝えました。条約には「一方が武力侵攻を受け、戦争状態になった場合、遅滞なく、みずからが保有する軍事的援助を提供する」と明記され、有事の際の相互の軍事支援が盛り込まれています。

今回、プーチン大統領が条約を批准する法律に署名したことで、ロシア側での条約の批准手続きは完了したことになり、今後、条約に基づいて、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアと北朝鮮の間で軍事面の関係強化がどこまで進むかが焦点となります。

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