先月、スペイン東部のバレンシア州を中心に記録的な洪水が発生し少なくとも220人が死亡し、今も行方不明者の捜索が続いています。
9日、洪水の被害が広がったのは当局の対応が遅れたためだとして、バレンシア州の首相の辞任などを求めてスペイン各地で抗議デモが行われ、このうち中心都市バレンシアでは13万人が参加しました。
デモの参加者は「州首相は辞任を」などと書かれたプラカードを掲げて抗議の声をあげ、一部は警察ともみあいになり、一時騒然となりました。
今回の洪水では、当局が洪水警報を出したときにはすでに浸水の被害が広がっていたなどとして対応の遅れが指摘されているほか、被災地への支援が不十分だとの批判の声も聞かれます。
今月3日には、被災地を訪れたフェリペ国王夫妻に向けて一部の住民が泥を投げつけるなどしていて、住民の間に不満が高まっています。
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