ロシア西部クルスク州スジャでパトロールするウクライナ軍兵士=8月(ロイター=共同)

 ウクライナ軍が8月から越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州への北朝鮮兵派遣で、ウクライナが制圧した同州の町スジャの奪還を狙うロシア側の作戦に北朝鮮兵士が加わる可能性があることが12日分かった。ロシア軍関係者が共同通信に明らかにした。スジャはウクライナとの国境に近く、ウクライナ軍が司令部を置く。北朝鮮兵の前線近くでの動きが明らかになるのは異例。  関係者の所属部隊はスジャ近郊の前線から数キロの位置に展開し、上官の師団司令官と面会した際に「北朝鮮兵士が支援に来る。次の指示まで休んで備えるように」と命じられたと11日に通信アプリを通じて証言した。  関係者は「絶え間ないウクライナ軍の無人機攻撃にさらされている。120ミリ以上の迫撃砲の射程内で、常に死と隣り合わせだ」と述べた。北朝鮮兵が多数だった場合、身を隠す遮蔽物が乏しいと指摘した。「まだ前線で北朝鮮兵は目にしていない」とも語った。  スジャ周辺は平原が広がり、秋までは森に身を隠せる状況だったが、冬を迎え落葉した。


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