外国為替市場では、アメリカ大統領選挙でトランプ氏の当選が確実になって以降、輸入品への関税の引き上げでインフレが再燃するという懸念や、財政出動が増えるという見方を背景にアメリカの長期金利が上昇傾向にあり、ドルを買う動きが急速に進んでいます。
12日のニューヨーク外国為替市場でも朝方から円を売ってドルを買う流れが続き、円相場は一時、1ドル=154円台後半まで値下がりしました。
これは、ことし7月末以来、およそ3か月半ぶりの円安水準です。
市場関係者は「トランプ氏による関税の引き上げによってインフレが再燃した場合、FRB=連邦準備制度理事会の利下げのペースが緩やかになるという見方が広がっていて、ドルが円やユーロといったほかの通貨に比べて買われやすい状況が続いている」と話しています。
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