【NQNニューヨーク=稲場三奈】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、15時現在は前日比35ドル50セント高の4万3946ドル48セントで推移している。朝発表の10月の米消費者物価指数(CPI)で伸び率が市場予想通りとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ方針を変えるほどではないとの受け止めから、株買いが優勢となっている。
10月のCPIは前月比0.2%上昇した。エネルギー・食品を除くコアは同0.3%上昇し、いずれもダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想と同じだった。コア指数の前年同月比の上昇率は3.3%と、9月と市場予想に並んだ。
物価上昇が再び加速することへの警戒が根強かっただけに、市場の想定通りの内容だったことは投資家心理の支えとなっている。市場では「株式相場にとってよいニュースとなった」(インガルズ・アンド・スナイダーのティモシー・グリスキー氏)との声が聞かれた。今後の米利下げが景気を下支えするとの見方が買いを誘っている。
個別では、シェブロンやアマゾン・ドット・コム、ホーム・デポなどが高い。アムジェンも買われている。半面、ボーイングやユナイテッドヘルス・グループ、キャタピラーは下げている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落している。テスラやメタプラットフォームズが下落している。
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