アメリカのバイデン大統領は南米のペルーで開かれるAPECの首脳会議と、ブラジルで開かれるG20サミット=主要20か国の首脳会議に出席するため、日本時間の15日未明、首都ワシントン近郊の空軍基地を大統領専用機で出発しました。

バイデン大統領は一連の会議を通じて、国際社会でのアメリカのリーダーシップを強調し、飢餓や気候変動、それにウクライナ情勢など、世界的な課題をめぐって議論を主導したい考えです。

また、ペルーでは16日に中国の習近平国家主席とおよそ1年ぶりとなる対面での首脳会談にも臨む予定で、大統領選挙で勝利したトランプ氏の政権が来年1月に発足するのを前に両国関係の安定化に向けて意見を交わす方針です。

さらに同じくペルーで予定されている、石破総理大臣と韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領との日米韓3か国の首脳会談をめぐり、ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官は、3か国の枠組みがトランプ次期政権以降も続くよう協議するとの認識を示しました。

バイデン大統領にとっては、今回、多くの首脳との間で最後の会談の機会になるとみられますが、トランプ次期政権の発足も意識した外交活動になる見通しです。

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