フィリピンのドゥテルテ前大統領が、違法薬物の取り締まりの中で、自ら容疑者を殺害したと告白しました。
ドゥテルテ前大統領は在任中、「麻薬戦争」と呼ばれる厳しい違法薬物対策を推し進め、フィリピン政府は6000人以上が死亡したと発表しています。
調査に乗り出した議会は公聴会を開き、出席したドゥテルテ氏は、大統領就任前に麻薬犯罪組織の拠点で自らも4人の容疑者を殺害したと明らかにしました。
その上で、人道に対する罪でドゥテルテ氏の捜査を行うICC(国際刑事裁判所)に対し、「明日にでもここに来て捜査を始めてほしい」と挑発しました。
発言を受けてフィリピン政府は、ICCが逮捕状を請求した場合、司法当局に協力する義務があると表明し、今後ドゥテルテ氏が逮捕される可能性が出てきました。
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