IAEAのグロッシ事務局長は、イランで今の政権が発足して以来、初めて首都テヘランを訪れ、14日、ペゼシュキアン大統領やアラグチ外相などと相次いで会談しました。
イランとの間で対立が続いているイスラエルでは、今月就任したカッツ国防相が11日、「イランの核施設はかつてないほど攻撃の脅威にさらされている」と述べ、イラン側を威嚇していました。
これについてIAEAのグロッシ事務局長は会見で「核施設は攻撃の標的にされるべきではない。そのような攻撃は深刻な結果を招きうる。それを防ぐのが私の責任だ」と述べ、強い懸念を表明しました。
一方、イラン原子力庁のエスラミ長官は、欧米がイランの核開発に対する圧力を強めていることについて、「彼らが対話の道を選ぶならイランも対話を続けるし、違う道を選ぶならわれわれも国益と安全保障のために必要な判断をする」とけん制しました。
イランの核開発をめぐっては、アメリカがトランプ前政権のときに核合意から一方的に離脱し、イランはこれに対抗して合意で定められた上限を大幅に超えるウラン濃縮を進めていて、国際社会の懸念が高まっています。
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