ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=横内理恵】14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時40分現在は前日比4ドル04セント高の4万3962ドル23セントで推移している。同日朝に2024年7〜9月期決算を発表したウォルト・ディズニーが大幅に上昇し、ダウ平均を支えている。主要株価指数の最高値更新が続いた後で利益確定や持ち高調整の売りが出やすく、ダウ平均は下げる場面もある。

ディズニーは7〜9月期の売上高や1株利益が市場予想を上回り、25年9月期通期の見通しなども楽観的と受け止められた。動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の契約者数も市場予想を上回った。株価は10%あまり上昇する場面がある。

そのほかの銘柄は明確な方向感を欠く展開となっている。ダウ平均は5日投開票の大統領選後、前日までに1700ドルあまり上昇し、週初にかけて高値更新が続いていた。主力株には利益確定売りが出やすい。午後に予定されているパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を見極めたい参加者も多い。

朝方発表の10月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇とダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想と一致した。一方、週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を下回り、半年ぶりの低水準となった。米景気の底堅さは米国株にとっては好材料と受け止められる一方、FRBが利下げを慎重に進める可能性も意識される。米長期金利は朝方に4.48%と約4カ月ぶりの水準に上昇(債券価格は下落)する場面があった。

ダウ平均ではシェブロンやゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェースが上昇している。一方、セールスフォースやアムジェン、IBMが安い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も一進一退で始まった。

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