高級ブランドの「コーチ」や「ケイト・スペード」を展開する「タペストリー」は、去年8月、イタリア発祥の「ヴェルサーチェ」を展開する「カプリ・ホールディングス」をおよそ85億ドルで買収することで合意しましたが、アメリカのFTC=連邦取引委員会は、買収によってハンドバッグ市場での競争が妨げられるとして提訴していました。

裁判所が先月、FTCの主張を認め、買収計画の差し止めを命じたことを受け、「タペストリー」は14日、買収を断念することを明らかにしました。

声明で「タペストリー」は、この先の法的手続きの結果が不透明な中、来年2月の買収の期限までに解決される可能性が低いため、契約を解除することが両社にとって最善の判断だとしています。

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