【ベルリン=共同】ロシアから出国・亡命した反体制派や市民ら約1500人が17日、ドイツの首都ベルリンで、プーチン大統領やウクライナ侵略に抗議するデモを実施した。英BBC放送によると、国外にいる反政権派が初めて合同で実施した大規模デモとなった。主催者によると、国外での反体制派の結束が目的。2月に獄中死した反政府活動家ナワリヌイ氏の妻ユリアさんらが先頭に立ち、反プーチン政権活動を続けるよう訴えた。
デモ参加者は「戦争をやめろ」「プーチンに法の裁きを」「ロシアに自由を」と叫びながら、ロシア大使館までデモ行進した。
ユリアさんのほか、ロシアと米国などによる8月の身柄交換でロシアの刑務所から釈放された反政権活動家のカラムルザ氏、野党指導者だったヤシン氏が主導した。
ドイツにはロシアからの亡命者やウクライナからの避難民が多く暮らす。
ロシア出身のアンドレイ・サドチコフさん(29)は「プーチン政権を倒し、ロシアを変えるには国際社会の力が必要だ」と訴えた。動員に反対して約2年前にドイツに来たといい、アニメーション関連の仕事を再開するためにドイツ語を猛勉強中。「両親はプーチンを信じ、侵略を支持している。故郷にはもう戻らない」と語った。
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