18日、マニラで軍事情報包括保護協定に署名したオースティン米国防長官(左)とフィリピンのテオドロ国防相(在フィリピン米大使館提供・共同)
【マニラ、北京共同】オースティン米国防長官とフィリピンのテオドロ国防相は18日、マニラで、トランプ米次期政権の発足を前に軍事機密情報を共有する軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に署名した。テオドロ氏は今年5月、共同通信に対し、米国との締結後、日本ともGSOMIA交渉に入る方針を示しており、日米比で一層の連携強化を目指す。 南シナ海で威圧を強める中国に対抗し、国際法に基づく海洋秩序を唱える米比は、GSOMIAの年内締結を目指して交渉を続けてきた。 オースティン氏は、相互防衛条約を結ぶフィリピンとの連帯は「揺るぎない」とし、「同盟関係を超えた家族だ」と指摘した。テオドロ氏は、インド太平洋地域の平和維持には米国が必要だとのマルコス政権の立場を強調。「(政権を担う)人が代わっても自由という価値観は変わらない」と述べ、米政権交代後の協力維持への期待感を示した。 中国外務省の林剣副報道局長は、米比がGSOMIAに署名したことに「いかなる軍事協定も第三国の利益を損ねてはならない」と述べてけん制した。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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