イスラエル軍はレバノン南部でヒズボラに対する地上作戦を続けるとともに、空爆でヒズボラの幹部を殺害したと19日、発表しました。

一方、ヒズボラもイスラエル中部や北部をロケット弾で攻撃しイスラエルメディアは少なくとも5人がけがをしたと伝えています。

ユニセフ=国連児童基金は19日、レバノンでは2か月足らずで200人以上の子どもが死亡し、子どもの犠牲が相次いでいるとして、一刻も早い停戦を呼びかけています。

イスラエルとヒズボラの間の停戦に向けて、アメリカのホックスティーン特使は19日、レバノンを訪問してヒズボラとの窓口になっているレバノン国民議会のベッリ議長らと会談しました。

その後の会見でホックスティーン特使は協議は建設的なものだったとしたうえで「停戦に向けた決断の時だ。停戦はいま、手が届くところにある」と述べました。

ただ、アメリカのCNNテレビは、停戦後に違反があった場合、ヒズボラへの攻撃を再開できるとするイスラエル側の要求をヒズボラが拒否しているとして、合意の実現に慎重な見方を示すイスラエルの関係者の話を伝えていて協議が進展するかが焦点になっています。

レバノン 平和維持活動の国連暫定軍に3件の攻撃

レバノン南部で平和維持活動にあたっている国連のレバノン暫定軍は19日、部隊に対する3件の攻撃があったと発表しました。

このうちレバノン南部ラミヤの拠点では、ロケット弾による攻撃でガーナ人の隊員4人が負傷し、このうち3人が治療のため病院に搬送されたということです。

ロケット弾については「レバノン国内の政府以外の勢力」によって発射されたものとみられるとしています。

国連レバノン暫定軍は「平和維持部隊へのあらゆる攻撃は国際法と安全保障理事会の決議に対する明白な違反だ」としたうえで、監視の任務を継続するとしています。

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