リンダ・マクマホン氏は前政権で中小企業局長を務めた=ロイター

【ワシントン=赤木俊介】米CNNは19日、トランプ次期米大統領が次期政権の教育長官にリンダ・マクマホン氏を指名する見通しだと報じた。マクマホン氏は米プロレス団体「WWE」元トップで、前政権では中小企業局長を務めた。

マクマホン氏は夫のビンス・マクマホン氏とともにWWEを立ち上げ、2009年まで最高経営責任者(CEO)を務めた。21年からはトランプ氏の政権奪還を想定して「米国第一」の政策を研究する民間シンクタンク、アメリカ・ファースト政策研究所(AFPI)の理事長を務める。

トランプ氏の選挙公約集である「アジェンダ47」には「トランプ大統領は教育省を閉鎖すると誓う」と記されている。共和党も2024年の政策綱領で教育省の廃止を掲げる。米教育省は全米の学校への助成や連邦学生ローン制度などを運営するが、米保守派などは同省を連邦政府による過剰な干渉の象徴として非難してきた。

トランプ氏は同日、米保健福祉省傘下のメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)の局長に医師でテレビタレントのメフメト・オズ氏をあてる人事を発表した。オズ氏は22年の中間選挙で東部ペンシルベニア州の上院選挙へ共和党候補として出馬し、敗北している。

【関連記事】

  • ・米商務長官にラトニック氏 高関税支持する強硬派
  • ・トランプ氏の「相棒」マスク氏、外交・人事で存在感

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。