アメリカのトランプ次期大統領が、有罪評決を受けていた不倫の口止め料を不正に処理した事件の裁判で11月26日に予定されている量刑言い渡しの延期を検察が認めました。

この裁判はトランプ氏が不倫関係にあったとされる女性に支払った口止め料を不正に処理したとして、2024年5月にアメリカの大統領経験者として史上初めて有罪評決を受けたものです。

トランプ氏が次期大統領となったことで弁護側は「憲法に違反するだけでなく大統領の移行プロセスを混乱させる」などとして裁判の取り下げを求めていました。

検察は19日、裁判所に提出した書類で裁判の取り下げは否定したものの、11月26日に予定されている量刑言い渡しの延期を認め、トランプ氏の次の大統領の任期が終わるまで司法手続きを中断することも選択肢として提案しました。

判事は、今後、(有罪を取り消し)裁判そのものを取り下げるか、量刑の言い渡しを延期するのかを判断することになります。

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