ドイツでは11月上旬、ショルツ首相率いる連立政権が財政政策などをめぐる対立で崩壊し、議会選挙が2025年2月に実施されることになりました。
選挙では、世論調査の支持率で与党に大きな差をつける最大野党を中心とする政権に交代するのかが焦点です。
一方、与党の社会民主党は、これまでのところ選挙戦の顔となる首相候補を決めていませんが、18日には、社会民主党の一部の議員グループの代表が声明を出し、「ピストリウス国防相を支持する声が多く聞かれる」として、ピストリウス国防相を首相候補に推しました。
ショルツ首相は2021年にメルケル氏の後任として就任しましたが、連立政権は内部の対立が続き政治が停滞し、ショルツ氏についても指導力が不足しているといった批判が出て、人気が低下していました。
一方、ピストリウス国防相はドイツの国防力の強化など重要な政策を担当し、世論調査では最大野党の党首よりも高い人気を誇っています。
地元メディアは、与党の幹部は首相候補にショルツ氏を据えることを支持していると伝えていますが、党内から公然と異論が上がる中、与党の対応にも関心が寄せられています。
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