イスラエル軍は20日、レバノンでの地上侵攻を続けるとともに、ロケット弾の発射台など100か所以上の標的を空爆したと発表し、ヒズボラへの攻勢を強めています。
イスラエルとヒズボラとの間の停戦に向けて、19日からレバノンを訪れているアメリカのホックスティーン特使は、20日、2日連続でヒズボラとの窓口になっているレバノン国民議会のベッリ議長と会談しました。
会談のあと特使は、協議について「さらなる進展があった」と述べ、イスラエルに向かいました。
イスラエルメディアによりますと、ホックスティーン特使は21日にはネタニヤフ首相と会談するということで、協議の進展に向けて直接働きかけるものとみられます。
一方、ヒズボラの最高指導者カセム師は20日の声明で、停戦に前向きな姿勢を示しつつも「停戦が実現するかどうかはネタニヤフ首相の真剣さ次第で、誰も保証ができない」と述べていて、イスラエル側の対応が焦点となっています。
“イスラエル軍 シリア中部に攻撃 36人死亡” シリア国営通信
シリアの国営通信は20日、軍関係者の話として「シリア中部パルミラの住宅に20日午後、イスラエル軍の攻撃があり、36人が死亡し、50人以上がけがをした」と伝えています。
この攻撃について、シリア国内の情報を集めているシリア人権監視団は、パルミラの3か所が攻撃され、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの幹部らが参加する会合も標的になったとしています。
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