【サンパウロ共同】ブラジル連邦警察は21日、ルラ現政権の発足を阻止するためクーデターを計画したとして、ボルソナロ前大統領や閣僚経験者を含む37人を最高裁に告発した。今後、最高裁は警察の捜査報告書を検察に送り、検察が起訴の是非を判断する。 ボルソナロ氏はトランプ次期米大統領を熱烈に支持し、過激な発言から「ブラジルのトランプ」とも呼ばれた。2026年の大統領選への出馬を目指すとみられるボルソナロ氏にとり、告発は大きな打撃になりそうだ。 警察は、ボルソナロ氏が22年大統領選でルラ大統領に敗北したことを認めず、権力維持を目的に側近とクーデターを企てたとみて捜査してきた。今月19日には、就任前のルラ氏やアルキミン副大統領らの暗殺を計画したとして軍人や警察官5人を逮捕したと発表。ボルソナロ氏はこの計画も把握していたとされる。 告発された37人にはボルソナロ氏の「右腕」とされたトレス元法相らボルソナロ政権の閣僚も含まれる。偽情報の拡散、扇動や殺害など役割の異なるグループに分かれ計画が練られたという。
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