取材に応じる国連のラクロワ事務次長=22日、東京都内

 国連のラクロワ事務次長(平和活動担当)は22日、レバノン南部に駐留する国連平和維持活動(PKO)部隊の国連レバノン暫定軍(UNIFIL)について、「政治的解決のためにあらゆる努力を続ける」との決意を示し、イスラエルとレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの停戦に向け支援を検討するとした。東京都内で共同通信の取材に応じた。  昨年10月から続くイスラエル軍とヒズボラとの交戦で国境付近の両国民の多くが避難を強いられたとして、停戦監視を任務とするUNIFILが、イスラエルが停戦の際に求めている国境沿いのレバノン軍配備について協力を検討するとした。  国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の国内での活動を禁じるイスラエルの新法については、「ガザで人道支援をするための選択肢は他にない。執行されないよう求める」と訴えた。  日本のPKO活動については、「デジタル技術導入支援や地雷対策訓練、南スーダンへの自衛隊派遣など重要な貢献をしている」と評価した。(共同)

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