米ニューヨークのウォール街

【NQNニューヨーク=三輪恭久】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸して始まり、午前9時50分現在は前日比304ドル04セント高の4万4174ドル39セントで推移している。米経済の底堅さを示す景気指標の発表を受けて、景気敏感株や消費関連の銘柄を中心に買いが続いている。

米経済は欧州などに比べ総じて底堅さを保っている。S&Pグローバルが22日朝発表した11月の購買担当者景気指数(PMI)速報値はサービス業が57.0と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(55.0)を上回った。製造業は48.8と市場予想に一致した。

足元の金利上昇が経済を冷やすとの警戒が根強いなかで景気の底堅さを示したとの受け止めから、景気敏感株や内需関連を中心に買いが入った。ダウ平均の構成銘柄ではウォルマートやホーム・デポ、ハネウェル・インターナショナルが上昇している。アナリストが強気の投資判断を示したナイキも高い。

一方、ウクライナとロシアを巡る地政学リスクの高まりへの懸念はある。感謝祭の祝日がある来週は休暇をとる市場参加者も多いとみられ、ハイテク株を中心に持ち高調整の売りが出ている。アナリストが投資判断を引き下げたと伝わったエヌビディアは安い。アマゾン・ドット・コムも売られている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。

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