テキサス州のアボット知事=2021年6月、オースティン(AP=共同)
【ロサンゼルス共同】米南部テキサス州の教育委員会は22日、聖書を活用した公立小学校のカリキュラムを承認した。米メディアによると、来年8月の新学期から実施可能。共和党のトランプ次期大統領に近いアボット知事は歓迎するが、教職員労働組合はキリスト教以外を信仰する生徒が排除されると批判。米国では公立学校に宗教を持ち込む動きが広がっている。 テキサス州によると、導入するかどうかは各学校の判断だが、実施する場合は州から資金提供を受けることができる。 アボット氏は「教育の基本に立ち返るための重要な一歩だ」と称賛。一方、地元教職員労組トップは「学問の自由への攻撃だ」と反発した。 米国では、南部オクラホマ州教育長が6月、公立学校の授業で聖書を取り上げることを義務化すると通達。南部ルイジアナ州では教室に旧約聖書の十戒を掲げることを義務付ける州法が成立し、連邦地裁が今月中旬に憲法違反だとして一部の差し止めを命じている。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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