世界で政治を動かす議員が、とんでもない方法で抗議を行う様子がカメラにとらえられた。
ニュージーランドでは、先住民の権利を見直す法案をめぐり、伝統の踊り「ハカ」で抗議していた。
一方、ジョージアでは、委員長に選挙結果が不服としてインクを浴びせる議員も撮影されている。

【ニュージーランド】“ハカ”で…抗議

ニュージーランドの議会で14日に撮影されたのは、議会で答弁する議員の姿だ。
しかし次の瞬間、女性議員が両目を見開き、突然大声を上げて恐ろしい形相で歌い出した。

法案を破るマオリ党の議員
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さらに、法案が書かれた紙を破り捨てると、近くにいた議員たちも歌い出し、議場はミュージカルのような雰囲気に包まれた。

伝統の踊り「ハカ」で抗議する議員

議員たちが踊っているのは、ニュージーランドの先住民マオリの伝統である「ハカ」と呼ばれる踊りだ。

ニュージーランドでは、ラグビーの試合前に披露されることも多く、“相手に立ち向かう”などの意味があるが、いったい議員は何に立ち向かっていたのか。

実はこの日、議会では先住民マオリの権利を見直す法案が審議されており、その権利が狭まることを危惧したマオリ党の議員らが抗議していたのだった。

【ジョージア】インク浴びせ…抗議

議員の抗議をめぐっては、ジョージアで11月26日にもその様子が撮影されていた。

インクを紙コップで浴びせる議員(TV PRIVELI)

この日、選挙管理委員会では選挙の最終結果の発表が行われていたが、結果に不満を持った野党議員が「お前は黒い汚れだ!」と声を荒らげ、委員長に対し真っ黒なインクを浴びせたのだ。

インクを浴びせたことを皮切りに騒然になる委員会(TV PRIVELI)

突然の出来事に現場は騒然、選挙管理員会の職員と議員はもみくちゃになってしまう。

顔や服が真っ黒となった委員長は、その後退出したが、すぐに委員長は左目に眼帯をつけて再び委員会に出席。
無事、選挙結果を確定させることができたという。
(「イット!」 11月19日放送より)

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