【ソウル共同】韓国で1960年代から社会の動きや人々の日常を撮影してきた写真家、桑原史成さん(88)の写真展がソウルで開かれている。来年60周年を迎える日韓基本条約への反対デモなどを捉えた作品の数々は高く評価され、韓国で2015年に出版された作品集「激動韓国50年」もこのほど再版。訪韓した桑原さんは「足跡を残せて光栄」と語った。  64年夏、金浦空港から未舗装の道を「砂ぼこりをくぐって」(桑原さん)ソウル入りした時から韓国取材が始まった。国交正常化を定めた日韓条約への反対デモ現場では、日本人と悟られないよう、韓国のカメラマン仲間が桑原さんを「キム」と呼び撮影を助けてくれたと振り返る。

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