ブリュッセルで記者団の取材に応じるEUのスタノ首席報道官(25日)=共同

【ブリュッセル=共同】欧州連合(EU)のスタノ首席報道官(外務・安全保障政策担当)は25日、ブリュッセルで記者団に対し、ロシアに派遣された北朝鮮兵を巡り「1万人の兵士が独裁政権から逃れ、ウクライナ側へ脱走する好機が突然開かれた」と述べた。ウクライナは安全な場所で医療や食事を提供すると訴え投降を呼びかけている。

スタノ氏は北朝鮮兵が「初めて文明化された地を踏んだ。皮肉だが、誘惑されるかもしれない」と指摘。北朝鮮の派兵がウクライナ情勢を「さらに不安定化させた」と非難し、近くロシアに対する15回目の制裁に踏み切る見通しを示した。北朝鮮と関係が深い中国に影響力の行使を求めた。

ウクライナ支援に消極的なトランプ次期米政権が発足した後も、ウクライナへの支援を継続する方針を強調。日EUが1日に締結した「安全保障・防衛パートナーシップ」については「より効果的に協働する制度的枠組みが得られることを期待する」と述べた。

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