米海軍 台湾海峡上空で哨戒機1機を飛行と発表 中国軍は反発

アメリカ海軍の第7艦隊は26日、P8A哨戒機1機が台湾海峡の上空を飛行したと発表しました。

この中で、「アメリカはすべての国の航行の権利と自由を支持する。航空機の台湾海峡の通過は、自由で開かれたインド太平洋に対するアメリカの決意を示すものだ」と強調しています。

これに対し、中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区の報道官は談話を発表し、「アメリカ側は法の原則を曲解して人々を混乱させ、国際社会の認識を誤った方向に導いている。われわれはアメリカに対し、わい曲と大げさな宣伝をやめ、地域の平和と安定を共に守るよう警告する」と強く反発しました。

米中両国は今月国防相会談の開催を調整しましたが実現せず、中国側は台湾をめぐるアメリカの対応を理由にあげ、非難していました。

中国としては、トランプ次期政権の発足を前に、「核心的利益」と位置づける台湾をめぐっては譲歩しないという姿勢を改めて示した形です。