イスラエルのネタニヤフ首相は26日、テレビ演説し、「私たちはヒズボラを何十年も後退させた」と述べ、ヒズボラに対するこれまでの軍事作戦の成果を強調したうえで、ヒズボラとの停戦案について閣議承認の手続きを行うことを明らかにしました。
ヒズボラとの停戦に応じる理由について、ネタニヤフ首相はイランの脅威に備えて軍の態勢を立て直すとともに、ガザ地区のイスラム組織ハマスを孤立させるためだとしています。
イスラエルの複数のメディアは、停戦案には戦闘を60日間停止し、イスラエル軍とヒズボラの双方がレバノン南部から撤退することなどが盛り込まれていると伝えています。
ヒズボラ側はこれまで、合意したかどうか明らかにしていませんが、停戦には前向きな姿勢を示していたとされ、停戦が実現するか注目されています。
こうしたなかイスラエル軍は26日にもレバノンの首都ベイルート郊外などでヒズボラの拠点に空爆を行ったと発表するなど、攻勢を強め、ヒズボラもイスラエル北部にロケット弾による攻撃を繰り返し、双方の応酬が続いています。
イスラエル軍とヒズボラの間では去年10月からの戦闘でレバノン側の死者が3800人以上にのぼり、イスラエル側でもおよそ6万人が避難を余儀なくされる事態となっています。
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