USTRの代表への起用が発表されたジェミソン・グリア氏は、1期目のトランプ政権でUSTR代表だったライトハイザー氏のもとで首席補佐官を務め、中国や日本との貿易交渉の実務を担いました。
トランプ氏は声明でグリア氏について「私の1期目の政権で中国やそのほかの国々に対して不公平な貿易慣行に対抗するため関税を課すとともに失敗に終わったNAFTA=北米自由貿易協定を改めて新たな協定として発効させ、アメリカの労働者にとって重要な役割を果たした」と評価しています。
そしてトランプ氏は「グリア氏はUSTRをアメリカの巨額の貿易赤字の抑制や製造業、農業、サービス業の保護、そしてあらゆる輸出市場の開拓に重点的に取り組ませるだろう」と期待を示しています。
トランプ氏は来年1月の就任直後に中国やメキシコ、カナダからの輸入品への関税を引き上げる考えを早くも示していて、グリア氏はこうした通商政策や他国との交渉を担うことになります。
国家経済会議の委員長にハセット氏起用も
また、トランプ氏はホワイトハウスで大統領に経済政策を助言する国家経済会議の委員長に1期目のトランプ政権で経済諮問委員会の委員長を務めた経済学者のケビン・ハセット氏を起用することも発表しました。
ハセット氏はトランプ氏が掲げる減税やインフレ抑制などの経済政策で、重要な役割を果たすことになるとしています。
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