ロシア ウクライナ情勢(11月26日の動き)

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北欧やバルト三国などが首脳会議へ ウクライナ支援強化も議題に

「北欧バルトサミット」は、外交と安全保障の連携強化に向けた北欧の5か国とバルト三国の枠組みで、スウェーデンの首都ストックホルムの郊外にある首相公邸で28日まで開かれます。

およそ30年前から毎年、主に外相級の協議が行われてきましたが、スウェーデン政府によりますと、ことしは各国の首相が出席し、ポーランドのトゥスク首相も招かれています。

アメリカのトランプ次期大統領がNATOへのヨーロッパ側の貢献が少ないと批判し、そのあり方を見直すとしている中、議題の中心はヨーロッパの安全保障です。

また、トランプ氏がロシアの軍事侵攻を受けるウクライナへの支援の継続に消極的な姿勢を見せてきたことから、各国はウクライナ支援の強化についても話し合う見通しです。

会議に参加する9か国のうち6か国がロシアと国境を接し、会議では、ロシアも面するバルト海を含めたヨーロッパの安全保障へのアメリカの関与に向けてどのようなメッセージを打ち出すかが焦点です。

ロシア “ウクライナ軍の長射程ミサイル攻撃受け被害”

ロシア国防省は26日、ウクライナ軍が11月23日、ロシア西部クルスク州にアメリカが供与した射程の長いミサイルATACMSで攻撃を行い、ロシア軍の地対空ミサイルシステムに被害が出たと発表しました。

使われたATACMSは5発で、このうち3発は迎撃し2発は目標に命中したとしています。

また、11月25日にもクルスク州内にある飛行場がATACMSで攻撃され8発のうち7発を迎撃したものの1発は命中したということで、軍人2人が軽いけがをしたほか、インフラ施設が損傷したと明らかにしました。

ロシア国防省がATACMSによる攻撃を受けたと発表するのは2回目で、なんらかの報復措置を準備していると主張しました。

一方、ウクライナ国防省の情報総局は26日、ロシア西部クルスク州で傍受した北朝鮮の兵士の会話だとする音声を公開しました。

この中では男性の声で「前方に進んでいる」とか「早く出ろ」などと朝鮮語でやり取りしているのが聞きとれます。

ウクライナ軍としては、北朝鮮の兵士の動向を注視していることを示すことで北朝鮮兵も攻撃の対象であることを強調するねらいがあるとみられます。

国連安保理ウクライナ情勢めぐり27日に緊急会合へ

ウクライナ情勢をめぐり国連の安全保障理事会で27日、緊急会合が開かれることが決まりました。

ウクライナの国連大使は、ロシアが11月21日に新型の中距離弾道ミサイルを使用したことや北朝鮮軍の部隊を投入したことについて「戦争の規模や残虐性の著しいエスカレートを示すもので国連憲章に違反する行為だ」として議長国のイギリスに緊急会合の開催を求めていました。

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