イスラエル軍は28日、ガザ地区北部で地上部隊による攻撃を続けていると発表し、イスラム組織ハマスへの攻勢を強めています。

また、パレスチナの地元メディアは28日、イスラエル軍が中部や南部を空爆し25人が死亡したと伝え、ガザ地区の保健当局は、これまでの死者が4万4330人にのぼったとしています。

こうした中、イスラエル政府が明確な計画を示していない、戦後のガザ地区の管理をめぐり、28日、ベングビール国家治安相がガザ地区の周辺を訪れ、「ガザ地区を再び占領する歴史的な機会が訪れている。これが平和をもたらす方法だ」と述べるなど閣僚を含む、イスラエルの極右や右派からはガザ地区にユダヤ人入植地を建設すべきだとの主張が出ていて国際社会が懸念を示しています。

一方、イスラエル軍とイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間で戦闘が続いていたレバノンでは今月27日から停戦が発効しています。

ただ、イスラエル軍は28日、レバノン南部でヒズボラの戦闘員が活動していたとして、空爆を行ったと発表しました。

そのうえで「イスラエル軍はレバノン南部にとどまり、停戦合意違反に対する取締りを行っている」と主張しています。

これに対し、レバノン軍も「イスラエルが複数回、停戦合意に違反している」と指摘していて、今後、停戦が順守されるかどうかが焦点となっています。

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