旧ソ連のジョージアでEU=ヨーロッパ連合への加盟交渉停止を受けてデモ隊と警察が衝突し、40人以上が拘束されました。

ジョージアのコバヒゼ首相は28日、EUへの加盟交渉を2028年まで延期し、EUからの補助金を一切受け取らないと発表しました。

これを受け、EUへの加盟を支持する市民ら数千人が首都トビリシの議会前で抗議活動を実施。

デモ参加者と警察が衝突しジョージア当局は43人を拘束したと発表しました。

EU加盟を支持する欧米派のズラビシュビリ大統領は28日、コバヒゼ首相の発表に対し自身のSNSで、「政府は国民に対して平和ではなく戦争を宣言した」と非難しました。

ジョージアはロシアのウクライナ侵攻後にEU加盟を申請し、2023年12月に加盟候補国に認定されたものの、政権与党は外国から資金提供を受けている団体を規制する法律を成立させるなどロシア寄りの政策を進め、EUはことし6月、加盟手続きを事実上停止させました。

来月14日には現職大統領の任期満了にともなう大統領選挙がおこなわれる予定で、与野党の対立は続く見通しです。

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