旧宗主国であるフランスと防衛協力協定を結ぶチャドにはフランス軍部隊が駐留している=ロイター

【ナイロビ=共同】アフリカ・チャドの政府は28日、旧宗主国フランスと結んでいた防衛協力協定の破棄を発表した。29日、AP通信が報じた。イスラム過激派の活動が活発なサハラ砂漠南部地域の治安維持を巡り、今後ロシアへの接近を本格化させる可能性がある。

チャド外務省は声明で「国益に応じて戦略的パートナーシップを再定義する」と表明した。駐留するフランス軍部隊約千人の撤収期限には言及していない。フランスは近年クーデターが相次いだ周辺のマリ、ニジェール、ブルキナファソから部隊撤収を余儀なくされており、さらに足場を失うことになる。

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