パリのノートルダム大聖堂は、5年前の大規模な火災でせん塔や屋根に大きな被害を受けましたが、再建工事が進み、12月、一般公開が再開されます。
これを前に29日、マクロン大統領が修復状況を視察し、大聖堂の内部の様子が初めて公開されました。
火災で崩落したアーチ型の天井は細部まで復元されたほか、すすなどが付着した壁や柱も清掃されたことで、建物の内部は建設当時に近い、クリーム色になったということです。
また、8000本ものパイプが入っている巨大なパイプオルガンもひとつひとつ取り外して洗浄が行われたほか、ステンドグラスも清掃を終え、内部を明るく照らしていました。
マクロン大統領は、再建に関わった職人など、およそ1300人の前で「ノートルダムの火災はフランス国家の傷だったが、皆さんの決意と献身が不可能なことを成し遂げた」とねぎらいました。
今後は、12月7日に各国の首脳なども招いて式典を開いたあと、8日に最初のミサが行われ、一般公開が始まる予定です。
屋根の再建に関わった建築家の女性は「修復によって、以前の大聖堂とは見た目が変わった部分もあります。きっと驚くでしょう」と話していました。
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