【エルサレム共同】イスラエル軍とイスラム組織ハマスによる戦闘で食料危機が深刻化しているパレスチナ自治区ガザで29日、パンを買おうとして店に集まった群衆の中で子どもと女性計3人が圧死した。AP通信が報じた。イスラエル軍は29日もガザを攻撃し、北部や中部で死者が出た。 ロイター通信はハマスの政治部門幹部の話として、ガザ停戦交渉のためハマス代表団が30日にも仲介国エジプトを訪問すると報じた。バイデン米大統領が26日に交渉を進める意欲を示していた。 APによると、死亡した3人は13歳、17歳の少女と50歳の女性。ガザ中部デールバラハの病院に運ばれたが、窒息死したと確認された。過去2カ月間でガザに搬入できた食料は昨年10月の戦闘開始以降、最低水準に落ち込んでいる。 食料を求めて店に人々が押し寄せる事態に発展。食料強奪も起きている。1日1食しか確保できない家族も多いという。 パレスチナ通信によると、ガザ北部ベイトラヒヤで避難民が使う住宅が空爆され、少なくとも18人が死亡した。北部ガザ市や中部ヌセイラトでも複数の死者が出た。
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