防衛省は30日、中国とロシアの戦闘機や爆撃機などが東シナ海から太平洋にかけて長距離の共同飛行を実施したと発表した。共同飛行は29、30日と2日連続で、計27機が飛んだ。防衛省がこれまでに公表した内容では異例の多さだった。領空侵犯はなかった。
防衛省によると中ロ軍機が2日連続で共同飛行を最後に実施したのは2023年6月。今回は中国軍の「H6」爆撃機や「J16」戦闘機、ロシア軍の「Tu95」爆撃機などが参加した。
両国軍機は30日に中国方面から飛来し、沖縄本島と宮古島のあいだを通過した後、太平洋まで飛行した。その後、反転して東シナ海へ向かった。
ロシアの爆撃機は共同飛行した後、沖縄本島と宮古島の間を複数回往復した。防衛省がロシア爆撃機のこの空域での往復を公表したのは初めて。
航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応した。政府は日本周辺での活動の頻度が上がっているとして、外交ルートを通じ両国に重大な懸念を伝えている。
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