ジョージアの首都トビリシでは11月30日も、議会の周辺などに大勢の野党支持者が集まり、政府がEU加盟に向けた取り組みを中断すると決定したことに抗議しました。

抗議デモが行われるのは3日連続で、内務省はこれまでに100人以上を拘束したとしています。警察は催涙ガスなどを使ってデモ参加者を分散させようとし、けが人も出ています。

ロシアに融和的な立場のコバヒゼ首相は30日、ウクライナで2014年に大規模な抗議活動によってロシア寄りの政権が崩壊した「マイダン革命」に言及し、「ジョージアでマイダン革命を起こしたいと望む人たちがいるが、起きることはない」と述べ、デモ隊を抑えこんでいく姿勢を示しました。

一方、親欧米派のズラビシビリ大統領は、ロシアに融和的な与党が過半数の議席を獲得した10月の議会選挙で不正があったと主張しました。

ジョージアでは今月14日に大統領選挙が行われる予定ですが、今回から直接選挙ではなく、議会の議員などによる間接選挙で行われます。

ズラビシビリ大統領は、不正な選挙で選ばれた議員が新たな大統領を選ぶことはできないとして、今月中旬に任期が切れた後も大統領としてとどまる意向を示しています。

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