これはアメリカのトランプ次期大統領が11月30日、自身のSNSに投稿したものです。
この中でトランプ氏はBRICSの国々の間でドルを貿易取引などで使用しない動きが出ていることを批判し「新たな通貨の創設や、アメリカドルに代わるほかの通貨を支持しないと約束するよう求める。さもなくば、100%の関税に直面し、すばらしいアメリカの市場に別れを告げることを覚悟しなくてはならない」としてけん制しました。
BRICSは当初は中国やロシア、インドなど新興5か国で構成されていましたが、その後、拡大し、タイやインドネシアなど東南アジアの国々でも加盟を希望する動きが相次いでいます。
また、ロシアのプーチン大統領はことし9月、BRICS加盟国の貿易取引などの65%は各国の通貨で行われているとしてドルを使わない取引が広がっていることをアピールしていました。
トランプ氏は投稿の中で「BRICSが国際貿易でドルに取って代わる可能性はない」と強気の姿勢を見せていますが、BRICSの影響力の広がりとドル決済から脱却しようとする動きに警戒感を示したものとみられます。
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