レバノンではイスラエル軍とヒズボラとの戦闘をめぐり、11月27日に停戦が発効したあとも、イスラエル軍はヒズボラ側に停戦合意への違反行為があったと主張し空爆を繰り返していて、レバノン保健省は2日もイスラエル軍による南部への攻撃で1人が死亡したと発表しました。

レバノン国民議会のベッリ議長は2日、イスラエルにはこれまでに50回以上、停戦合意に違反する行為があったと述べたのに対し、イスラエルのサール外相は「イスラエルは即座に行動が必要なヒズボラの違反行為に対応している」と述べ、攻撃を正当化しています。

こうした中、ヒズボラは2日、イスラエルによるたび重なる違反行為への警告だとして停戦後、初めてイスラエルとの国境周辺の軍事拠点にロケット弾を発射しました。

イスラエル側が反発する可能性が高く、停戦が守られるのか懸念の声があがっています。

米 大統領補佐官「暴力は劇的に減少」停戦合意の意義強調

アメリカ・ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は2日、記者団に対し、中東レバノンで停戦の発効後もイスラエル軍による小規模な攻撃が続いていることについて「ヒズボラによる何百ものロケット攻撃は基本的にゼロになり、イスラエルによって行われてきた空爆は1日に1回から2回になった。暴力は劇的に減少した」と述べて停戦合意の意義を強調しました。

そして「われわれは攻撃をゼロにするために何ができるか追求し続けるつもりだ」と述べて、停戦の維持に向けて関与を続ける考えを示しました。

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