レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは2日、停戦合意後初めて、イスラエルの軍事拠点を攻撃したと発表した。ヒズボラは声明で、イスラエルの度重なる停戦違反に対応するもので、「警告的な防衛対応だ」としている。ヒズボラが運営するテレビ局アルマナルが伝えた。
- 【特集】ガザ戦闘から1年 現地通信員が見た戦場
- 親イスラエル色強める第2次トランプ政権 変容したガザ紛争はどこへ
イスラエル軍は、ヒズボラがレバノンとイスラエルの係争地シェバ農場に向けてミサイル2発を発射したと発表。死傷者は出なかった。ヒズボラの攻撃を受け、同軍はレバノン南部のヒズボラの数十カ所の拠点を攻撃した。
ロイター通信によると、レバノン保健省は2日、イスラエル軍によるレバノン南部への攻撃で9人が死亡し、3人が負傷したと発表した。イスラエルのネタニヤフ首相は、ヒズボラによるシェバ農場への攻撃に対して、停戦の「重大な違反」であり、強硬に対応すると発言している。
ヒズボラとイスラエルの戦闘を巡っては、11月27日にレバノンとイスラエルの両政府の停戦合意が発効した。イスラエル軍は「停戦合意の条件に違反する脅威を取り除く」と主張し、レバノン南部の複数の地点でヒズボラに対する作戦を継続している。停戦合意後も、戦火がおさまっていない状況が続いている。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。