シリアでは先月27日以降、反政府勢力が攻勢を強めていて、北部の主要都市アレッポの大部分を制圧したあと、中部の交通の要衝ハマの周辺に迫っています。
シリア国内の情報を集めているシリア人権監視団によりますと、ハマの北部では2日、アサド政権側が反政府勢力に対して45回以上の空爆を行うなど、先月27日以降で最も激しい戦闘が起きたということです。
また、国営通信は3日、空爆はアレッポの隣のイドリブ県などでも行われ、反政府勢力の数十人が死傷したと伝えました。
こうした中、国連は、一連の戦闘の影響でアレッポ北部やイドリブ県だけで新たに4万8000人を超える人が避難を余儀なくされ、その半分以上は子どもだと明らかにしました。
また、病院や学校、避難者が身を寄せる施設が戦闘の影響を受けたということで、すべての当事者に対して停戦を呼びかけています。
一連の戦闘ではこれまでに民間人を含め510人以上が死亡したとされ、戦闘の拡大や人道状況の悪化が懸念されています。
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