【NQNニューヨーク=横内理恵】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比4ドル12セント安の4万4777ドル88セントで推移している。今週発表の米雇用関連指標次第で米連邦準備理事会(FRB)が12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを決めるとの見方があり、指標を見極めたい雰囲気が強い。
短期的な相場の過熱感や高値警戒感が重荷となり、ダウ平均は下げ幅を広げる場面もある。
今週は4日に11月のADP全米雇用リポート、6日に11月の米雇用統計の発表がある。米景気が底堅さを保つなか、インフレ圧力が大きく高まらなければ、FRBが12月17〜18日のFOMCで利下げを続けるとの観測が強まっている。
FRBのウォラー理事は2日の講演で12月のFOMCでの利下げ支持に傾いていると述べた。一方、会合前の指標次第では利下げを見送る可能性があるとも話した。米短期金利先物市場では12月のFOMCでの0.25%の利下げを織り込む確率が前週の6割前後から上昇し、7割を超えている。
ダウ平均は11月に3000ドルあまり上昇し、節目の4万5000ドル近辺にある。2日には多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数とハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が過去最高値を更新した。主力株の一角に利益確定売りが出ており、相場は下げる場面がある。
ダウ平均ではハネウェル・インターナショナルやナイキ、ビザが売られている。一方、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融が高い。エヌビディアも上げている。
ナスダック指数は一進一退で始まった。前日に上げたテスラが安い。
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