国連総会はパレスチナ情勢に関する国際会議を開くよう求める決議を採択した=国連提供

【ニューヨーク佐藤璃子】国連総会は3日、パレスチナ情勢の平和的解決と二国家解決の実施に向けたハイレベル国際会議の開催を求める決議を採択した。可決に必要な3分の2以上にあたる157カ国が賛成した。米国やイスラエルなど8カ国は反対した。

セネガルが提出した決議は「パレスチナ問題の平和的解決と二国家解決の実現」と題する行動重視の成果文書を採択することを目的に、2025年6月に国連本部で国際会議を開くよう求めた。

イスラエルに対し、パレスチナの占拠や新たな入植活動を終わらせ、国際法上の義務を厳格に順守することなども要求した。日本や中国、英国などを含む157カ国が賛成票を投じた。エクアドルやウクライナなど7カ国が棄権し、8カ国が反対した。

パレスチナのマンスール国連大使は投票に先立って開催された3日の総会会合で「国連決議に基づく二国家解決の実施を促進するために、国際会議を開くという総会の決断を歓迎したい」と述べた。

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