新潟県産米の輸出拡大に向け新たな輸出ルートを模索する実証実験が始まりました。新たなルート開拓には物流業界の課題解決への期待もかかります。

【記者リポート】
「積み込み作業が行われている新潟県産のコシヒカリ。輸出拡大に向けた新たな取り組みがスタートしました」

12月4日、新潟東港で輸出用コンテナへ積み込まれていたのは県産米。

県は企業と協力し、県産品の輸出拡大を目指す事業の一環として、効率的な輸出ルートを模索する実証実験に取り組みます。

この日積み込まれた県産米は今後、輸出先として拡大を目指すアメリカ・ハワイに向け、海路のみを使う新たなルートで運ばれます。

【県農林水産部食品流通課 戸松恒 制作企画員】
「今、国内の輸送コストが高まっている中、地元港を活用することで低コストでの輸送ができないか」

これまで、ハワイなどへの県産米の輸出は、国内のほかの港を使うケースが多く、陸送費がかかっていましたが、新潟港を活用した新たなルートの開拓により、コストを下げ、さらに一度に運ぶ量を増やすことを目指します。

この取り組みの背景にあるのが…

【クボタ農機国内営業本部 宇部善男 アグリ生産推進部長】
「(物流の)2024年問題の解決にもつなげていきたい」

トラックドライバーの時間外労働が制限され、輸送力不足やコストの上昇が懸念される物流の2024年問題。陸路を使わないことで、こうした社会課題への対策につなげたい考えです。

【県農林水産部食品流通課 戸松恒 制作企画員】
「実証結果を共有しながら、より有効な輸送ルートを利用してもらい、コメの輸出拡大を図りたい」

この日積み込まれた県産米は来年1月上旬までにハワイに到着する予定で、県はその後、輸送コストなどを検証することにしています。

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