ジョージアでは、11月28日、コバヒゼ首相がEUへの加盟交渉を中断すると発表したのをきっかけに、EU加盟を求める野党支持者のデモが続いていて、一部で警察との衝突が起きています。

ジョージア内務省は4日、抗議デモが暴力的になり、150人以上の警察官に加え多数の市民がけがをしたとして、首都トビリシなどで捜査を行っていると発表しました。

現地メディアによりますと、警察は複数の野党の事務所や市民活動家の住宅を捜索し、野党指導者や党員らを拘束したということです。

野党の1つは、党首が警察に殴られ、意識のないまま連行されたとする映像をSNSに投稿しました。

コバヒゼ首相は記者会見で、デモの背後には暴力による政権交代をねらう野党がいるとして、「これは弾圧ではなく予防的措置だ」と述べ、野党関係者らを拘束した警察の対応を正当化しました。

これに対し、親欧米派のズラビシビリ大統領は、SNSで「与党に強い圧力をかける時が来た」と投稿し、欧米諸国に支援を求めていて、対立が先鋭化しています。

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