韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は3日夜、野党多数の国会が行政をまひさせていると訴え「非常戒厳」を宣言した。韓国国会は4日未明、非常戒厳の解除要求決議案を可決し、尹氏は非常戒厳を解除した。混乱の経緯をタイムライン形式でまとめる。

【午前10時半ごろ】野党議員、弾劾可決求める集会

ソウル汝矣島の国会に集まった野党議員(6日午前)

ソウル汝矣島の国会に野党議員が集まった。「内乱罪、ユン・ソンニョル弾劾!」と赤い紙を掲げて、弾劾可決を訴えた。

【午前10時ごろ】与党代表、弾劾訴追案に賛成の意向

与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は6日「大統領の速やかな職務執行停止が必要」と発言し、弾劾訴追案に賛成する意向を示した。これまでは野党が進める弾劾訴追案に反対する姿勢を示していたが、転換した。与党が大統領を批判する姿勢を強めたことで、弾劾が可決される可能性がある。弾劾案は7日夜、国会で採決する。

【午前7時ごろ】米国防長官、韓国訪問見送りと報道

ロイター通信は5日、オースティン米国防長官が予定していた韓国への訪問を見送ると報じた。非常戒厳を巡る韓国の政治的な混乱を受けて、話し合える環境にないと判断した。米国防総省のライダー報道官は5日、オースティン氏が近く日本を訪ねると明らかにした。国防総省から発表はないものの、前後に韓国も訪ねる計画だったとみられる。

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