バイデン米大統領(ゲッティ=共同)
【ワシントン共同】米共和党のトランプ次期大統領が来年1月に就任するのを前に、バイデン民主党政権は、トランプ氏が敵視する政治家や元政府高官に「予防的恩赦」を与えることを検討している。公然とトランプ氏を批判してきたことへの報復の対象になりかねないためで、理不尽な訴追から守る狙い。6日付ワシントン・ポスト紙が報じた。 共和党のチェイニー元下院議員や、トランプ氏を「ファシスト」と呼んだとされる米軍のミリー前統合参謀本部議長、国立アレルギー感染症研究所長を務め、新型コロナウイルス対策でマスク着用やワクチン接種の重要性を訴えてトランプ氏と対立したファウチ氏らが対象。 恩赦の議論はザイエンツ大統領首席補佐官やシスケル大統領法律顧問が主導しているが、バイデン大統領は方針をまだ決めていないという。 ワシントン・ポスト紙は、明確な容疑がない段階での予防的恩赦は、是非について法的な検証がほとんどされていないと指摘した一方、法学者の間では憲法が大統領に広範な恩赦権を与えているとの認識が一般的だと報じた。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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