12月3日に国家の非常事態に出される「非常戒厳」を宣言した韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案は、間もなく国会で採決が行われます。
可決されれば、大統領は職務停止となります。

韓国・ソウルから、FNNソウル支局・柳谷圭亮記者が中継でお伝えします。

7日午後5時から韓国のテレビ各社は国会の中継映像に一斉に切り替え、採決の様子を伝えています。
また、国会に向かう道路は10万人とも言われる多くの人であふれかえっています。

市民:
今日弾劾が否決されたら、今後韓国はさらに大きな混乱に陥る。
市民:
大統領に機会を与えるべき。弾劾はダメだと思う。

国会では午後5時現在、金建希(キム・ゴンヒ)夫人の疑惑に関する審議が行われていて、その後、尹大統領の弾劾訴追案の採決が行われる予定です。

尹大統領が7日午前談話を発表し、「非常戒厳」を宣言したことについて国民に謝罪し、自身の任期については「わが党に一任する」と述べました。

与党「国民の力」は採決のギリギリまで議員総会を開き、「弾劾反対」の方針を固めました。

韓東勲(ハン・ドンフン)代表は7日朝、「大統領の早期退陣は避けられない」と述べています。

可決には与党から少なくとも8人の賛成が必要で、与党の動向が注目されます。

弾劾訴追案が可決されれば、保守政党にとっては朴槿恵(パク・クネ)元大統領に続き2人連続となり、韓国は今後の行方を左右する大きな局面を迎えています。

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