【キーウ共同】ウクライナ・サッカー協会は7日、アンドリー・シェフチェンコ会長(48)が現役選手時代に受賞した当時の欧州最優秀選手賞「バロンドール」のトロフィーの巡回展示を始めた。ロシアによる侵攻が続くウクライナで国民の団結心を高める狙い。サッカー界で最も権威があるとされる個人賞で、シェフチェンコ氏は旧ソ連から独立後初めて受賞した唯一のウクライナ人。  シェフチェンコ氏は、首都キーウ(キエフ)の公園に展示された黄金のトロフィーの前で「若者がこれを見て、必ず夢は実現できるという望みを持ってほしい」と話した。侵攻開始直後に激戦地となったキーウ近郊イルピンを訪れた際、多くのがれきが残るスタジアムで3人の子どもがサッカーを楽しんでいたのを見て、スポーツの重要性を実感したと振り返った。  2004年の受賞から20周年で、協会は「困難な時期に国全体をまとめ、少しでも士気を高めるのに良い機会だ」としている。トロフィーは15日までキーウで展示され、その後は東部ハリコフやドニプロ、南部ザポロジエなどを巡回する。

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